『TENET テネット』
ノーラン最新作『TENET テネット』US本予告2020年9月18日 ─ 時間を戻せ、世界を救え
先日鑑賞の『ダンケルク』からの流れでノーラン作品の新作を鑑賞。
ただし時間の都合上念願のIMAXシアターではなく通常スクリーンにて。
感想を一言でいうと…難しい。
ストーリーの流れや世界観の設定などすぐには分からないことだらけだし、この映画のキーとなる時間の流れを理解するのが最も難しい。(しかしどうでも良いことだけどこの時間流れを左右する機械がまるでドラえもんの道具みたいに感じたのは私だけだろうか。)
画面に映っている人物がどういう時間の流れの中にいるのかが一見分かりずらいし、終盤の大人数のシーンなどもはやパニック寸前まで自分の脳を追い詰められた気がした。
入り組んだストーリーを集中して観続けたせいか鑑賞後は軽い知恵熱状態でしばらくボーっとしてしてしまった。
もはやノーラン作品ではおなじみの冒頭つかみのシークエンス(セリフ最小限で映像やアクションだけで構成されるスリリングなシーン)から始まる映画は複雑な設定や入り組んだストーリーをフルスロットルで駆け抜けていく。
観客は物語から振り落とされないように必死でしがみつく必要がある。
まるでノーラン流007のようにスタートした映画はいつの間にかマトリックスのような多元世界を通り過ぎ最後にはターミネーターのようなタイムスリップ映画として終わる。
たぶんこの映画は2回3回と何度も観て楽しむ映画なのかもしれない。もしくはハードな難易度のゲームみたいに今後たくさんのユーザーが発信するであろう作品攻略(考察)情報をチェックしながら何度も挑戦する映画なのかも。